Home アジア南アジアバングラデシュ 古のモスクの都市「バゲルハット」に息づく6つのモスク

古のモスクの都市「バゲルハット」に息づく6つのモスク

by Aruko

バゲルハットは、「古のモスクの都市」とよばれるバングラデシュ南西にある小さな街。バングラデシュを代表する15世紀のモスクや宮殿、廟など、ユネスコ世界遺産に登録された歴史的建造物が数多く残っています。最盛期には360ものモスクなどがあったそうですが、今日に残るのはわずか。

今回のバングラデシュ旅行中に、そのうちの6つを訪れました。

バゲルハットは、街の中心を離れると、林や田園風景が広がるのどかな農村でした。どんなに小さいモスクでも、今も地元の人々の信仰の場所になっています。シンプルな装飾や、空間の片隅に片づけているお祈りの道具が、モスクを息づかせているような気がしました。

バゲルハットの6つのモスクを回るのに、半日以上の時間を確保しておくことをお勧めします。6つのモスクは、お互いにそれほど離れているわけではありませんが、ほとんどの道が凸凹の未舗装なので、車はゆっくり進みます。ゆっくり過ぎて、所々で自分は歩かせてもらって、のどかな美しい田園風景を満喫しました。

シャイト・ゴンブス(60 ドーム・モスク)

バゲルハットで、最も有名な建造物はシャイト・ゴンブス(シャット・ゴンブズ・モスジッド)で、60 ドーム ・モスクともいわれます。1459年に建てられたバングラデシュ最大のモスジッドで、48m x 33mの長方形です。開放的できれいに整備された敷地内の中央に建っていて、バングラデシュの地方では見られないほど大きな建造物で、迫力があります。

ちなみに、シャット・ゴンブズというのは「60のドーム」という意味ですが、実際には81ドームあります。そして、通常のモスクにはミヒラーブが1基、多くても3基あるのに対して、ここには10基もあるのが珍しいです。

モスクの裏手にまわると、おそらく沐浴のための大きな池がありました。訪れた時にも、ピンクの蓮の花の中で男性が一人沐浴をしていました。静かで平和な景色でした。

 

シンガイル・モスク

シンガイル・モスクは、シャイト・ゴンブス(60ドーム・モスク)から道を隔てたところにあります。ドームは一つで、レンガ造り。とても小さくてシンプルな構造ですが、メイン構造に比べて大きめのドームのせいかどっしりとした印象がありました。

東側に3つのアーチ型の入り口があり、これが3基のミヒラーブと対応しています。

ビビ・ベグニ・モスジッド

ビビ・ベグニ・モスジッドも、一つのドームのモスク。女性の名前を冠したモスクですが、誰なのかはわからないそうです。周囲を熱帯地方の木々に囲まれた、静かな場所にありました。

モスクは近年リノベーションされたようでしたが、オリジナルの素焼きの装飾が残っていました。ミヒラーブの写真のように、装飾からは塩が出ていて、この辺りは昔は海だったことを教えてくれます。

カーン・ジャハーン・アリ廟

カーン・ジャハーン・アリ廟は、名前の通り、カーン・アリの霊廟。リノベーションされて現代の雰囲気がありますが、構造は他の古からのモスクと同じです。地元の参詣者がひっきりなしに出入りしていました。

ノイ・ゴンブズ・モスジッド

ノイ・ゴンブズ・モスジッドは、バゲルハットで訪れたモスクの中でも一番雰囲気がありました。高さは15mで、屋根には9つのドームがあり、大きいほうです。ユニークなのは、四方の壁が2mも厚いこと。建物の4隅の塔が8層なのも特徴的です。

モスクの中には、3基のミヒラーブがあり、中央のミヒラーブが最も大きくて、花などをモチーフにした美しい素焼きで装飾されています。

このモスクの美しさは、15世紀からずっと信仰の場所であったことが随所にみられることです。柱のくぼみの周りは、明かりをともす蝋燭で真っ黒になっていました。

Zinda Peer Mosque

Zinda Peer Mosque (Zinda Pir Mosque) は、訪れた中では最も小ぶりなモスクでした。周囲は田園で、敷地内には9つのお墓がありました。

中に入ると、まさに毎日の信仰の場所であることが分かります。時計や空調やコーランをはじめ、信仰に必要なものがすべて整えられていました。

バゲルハットは「古の」都市と言われるものの、それぞれのモスクは今も人々の信仰の場所としてきれいに整えられていて、生きている宗教を感じられる場所でした。

アクセス: クルナから車で60-90分

過ごす時間: 5-7つのモスクと遺跡を回って3時間強

旅のキーワード: モスク、ユネスコ世界遺産、古代都市

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