【子どもと山歩き】自分で認めたくないけれど、事実、仕事は少々モーレツな親。12月半ばになって、年末の予定をたてていないことに気づいて、「近場かつ直前でも宿がとれる」という条件で見つけた山登りの行き先は千葉(関東)の房総の鋸山でした。
今のところ息子が山歩きを好きな理由のひとつは、乗り物。息子に「今度のお山には、ロープ―ウェーで行くよ!」と伝えると、モチベーションがぐっと上がります!
当日は快晴で、山頂からは真っ青な東京湾とその向こうに富士山がくっきりと見えました。参道には、木の根が張っているところが多々ありますが、息子が難なく歩いているのを見ながら、「足元を選ぶのが上手になった1年だったなー」と思った山歩きの年納めでした。

子どもと歩いた鋸山
歩いたルート:ロープ―ウェー山頂駅→境内入口→百尺観音→地獄のぞき→大仏→東海千五百羅漢→境内入口→ロープ―ウェー山頂駅に戻る
所要時間:2時間30分。「地獄のぞき」で並んだ40分と、休憩1回を含む。
子どもの年齢:3歳10か月
この頃の子どもの歩くペース:大人の7-8割
子どもにとっての歩きやすさ:★★★★☆(階段に慣れている子の場合)
その日の子どもの乗り気度:★★★★★
ロープウェーで山頂駅まで。そこから境内を歩く。
歩くルートは、山のふもとから山頂まで登るのをメインにするか。ロープ―ウェーで山頂まで行って日本寺の境内を山歩きするか。乗り物大好きの息子のテンションを上げるために、我が家はロープ―ウェーで山頂まで行くことにしました。
ロープ―ウェー山頂駅を降りると、東京湾を見渡せる展望台があります。
展望台から境内入口まで、子どもの足で約10分。足元は良くはなく、子どもの足丈よりも大きい段差があります。こんな足元が続いたらすぐにバテそうだなぁ~、と一瞬心配になりましたが、結局はここがこの日の一番の難所でした。
「おぉ!じょうずに下りたね!」と声をかけて歩いたら、あっという間に境内入口です。

境内に入ると、整備された階段が続きます。まずは、ルート通りに百尺観音へ。境内入口から10-15分。百尺観音を見上げて、写真をパチッとしてから、次は地獄のぞきへ。
地獄のぞきで、東京湾と富士山を望んで、大仏へ
百尺観音から地獄のぞきまでは10分。年末ゆえか、地獄のぞきには長い列。親が列に並んでいる間に、子どもは給水&おやつタイムにしたり、周辺の展望スポットを歩き回ってのんびり過ごしました。
40分並んで、やっと地獄のぞきの順番が回ってきました。スポットの手前は、大人でも手をつきながら登る急な崖。「こわい!」と言われても、おんぶをできるような足元ではなかったので、息子の足がすくんだらあきらめようと思っていました。実際には、列に並んで少しずつ進むので、すんなりスポットに到着。
地獄のぞきからは、真っ青な東京湾と、その向こうに雪をかぶった富士山がくっきりと見えました。

地獄のぞきの後は、大仏へ。多くの人の目的地は地獄のぞきなのか、大仏までの参道は人もまばら。階段をひたすら下ります。参道の脇には観音様が並びます。

地獄のぞきから、15分くらい階段を下り続けて大仏に到着。正直ここに来るまで、日本最大の磨崖仏だという鋸山・日本寺の大仏のことは知りませんでした。立派で美しい大仏でした。

私たちは、ここでおやつ休憩。休憩をしながら、息子と帰り道を相談。「階段をたくさん登る道と、坂を歩く道があります。どっちがいい?」と聞いたら、答えはまさかの「かいだん!」 地獄のぞきから15分かけて下りた階段を、今度は上ることになりました。
途中で音を上げたら、父と母で順番こで抱っこしよう!と覚悟を決めて、もと来た階段を上ります。思いのほかご機嫌で、階段をずんずん登りました。
参道は、木々の間から差し込む日差しでとても明るくて、気持ちいい散策でした。

千五百羅漢道は、子どもにとってちょうどいい足場が続きます
千五百羅漢道に差し掛かると、雰囲気が厳かになります。江戸時代後期に彫られたという石像のお顔は、穏やかな表情が多く、息子も見渡して「このお地蔵さんは、にこっとしているねー」などと、お喋りしながら歩きます。

千五百羅漢道あたりの足場は、ところどころ木の根が張っていました。

千五百羅漢というだけあって、どこまでも石像が続きます。参道は、階段と坂の繰り返し。明るい日差しが差しこんで、気持ちがいい山歩きでした。

大仏から歩いて40分で、ロープ―ウェー山頂駅に戻りました。思いのほか子どもの集中力が続き、最後まで「だっこ!」なしで歩けて、今年もずいぶん歩けるようになったことを実感した「山歩き納め」になりました。
下山後は、房総の新鮮魚介のランチ
ロープ―ウェー山頂駅から下山。駐車場に戻って、少し車を走らせたところにある「道の駅」で、房総グルメを堪能。房総に来たら、アジのフライ!美味しい海鮮料理をたくさん食べた後は、息子は車でぐっすり昼寝をしました。


鋸山・日本寺境内の見どころをまわるルートでは、地獄のぞきから大仏までと千五百羅漢のあたりで、ひたすら階段が続きます。我が家は、最後の20分くらいでは「いつエネルギーが切れてもおかしくない!」内心冷や冷やしながら歩きました。半年前だったら最後はおんぶだったかもしれません。
逆に、階段に慣れていたり、山歩きをしてきている子だったり、階段でもおんぶ大丈夫!な親御さんなら、東京湾と富士山の景色よし!、明るい参道が気持ちいい!、下山後のお魚が美味しい!、おすすめのルートです。