【子どもと登山】東京在住の我が家は、高尾山の常連さん。息子と初めて高尾山を歩いたのは、息子が1歳10ヶ月の時。2歳半を過ぎてからは「今日はいいお天気だから、高尾山に行こう!」と、当日に思い立って行けるくらい、気軽に楽しめる山になりました。
我が家は、夫婦そろって登山好きではあるけれど、本格派ではない「楽しく歩きたい」トレッカー。大してギアを揃えてもおらず、愛用するトレッキングシューズがあるくらい。それでも歩ける山はたくさんあります。そして、ギアなんてない子どもでも歩ける山もたくさんあります。「子どもと登山」というと身構えてしまいそうでも、まずは普段着とスニーカーで高尾山に行ってみてほしいです。
子どもが小さい足と手を動かしながら山道を歩く姿を見るのは、元気になれる幸せな時間です。

高尾山が、小さな子どもとの山歩きスポットにおすすめの理由
高尾山が、1歳くらい小さい子でも楽しめる理由はたくさんあります。
一つ目は、歩きやすいこと。神社にたくさん階段があることを不安に思うかもしれませんが、実は、小さな子どもにとって階段は山道よりもずっと歩きやすいと思います。木の根が張った山道や、石が凸凹している道を、足元を選びながら歩くのは子どもにとってはとっても大変。集中力も必要です。高尾山のルートのほとんどは、階段か舗装道路かなので、山道に慣れていない子どもが、楽しく歩けます。

二つ目は、たくさん人がいること。たくさんの人が歩いていると、子どもながらに雰囲気を察するのか、「ここは歩くところなんだな」と思うようです。子どもが小さいと、「すごいねー」と声をかけてもらえることが多くて、子どもは「頑張ろう!」って受け止めるように思います。
三つ目は、神社であること。ところどころにお参りする場所があります。手を清めたり、お賽銭をしたり、常香炉に立ち寄ったり、気分転換が続くので飽きないで歩けるように思います。
四つ目は、ケーブルカー。この点は、うちの子に限った話かもしれません。乗り物好きなので「高尾山に行く。すなわち、ケーブルカーに乗れる」と思ってます。(週明けに幼稚園で先生に「週末は何をしたの?」と聞かれて、「ケーブルカーにのった!」と答えていると思われます。)
五つ目は、あちこちにトイレがあること。特に、オムツが外れた後の山歩きで不安なのがトイレ。長いルートを歩く時には、普段はオムツをしないのに、山ではオムツをはかせたりすることがあるかもしれません。それをしなくてもいいのは、子どもにも大人にも嬉しいことです。
こんな風に、高尾山が子どもと歩きやすい理由はたくさんあります!この記事では、子どもが初めて往路を歩き切った2歳2か月の時の様子を中心に紹介します。
子どもと歩いた高尾山
歩いたルート:ケーブルカー高尾山駅→浄心門→薬王院→山頂→来た道を戻る
所要時間:往路は歩いて1時間30分。復路は、ベビーキャリーでお昼寝。
子どもの年齢:2歳2か月
この頃の子どもの歩くペース:大人の3-4割
子どもにとっての歩きやすさ:★★★★☆
その日の子どもの乗り気度:★★★★☆
ケーブルカーで高尾山駅まで。そこから薬王院まで一気に歩く。
ケーブルカーを降りて高尾山駅に着くと、そこから山頂までたくさんの人が歩いています。その中を、一緒に歩いていきます。途中に茶屋がいくつかあるものの、一気に薬王院まで歩くのがおすすめです。
息子と初めて高尾山に行ったのは、1歳10ヶ月の時。トコトコ歩いていました。

2歳半を過ぎたら、馴染みのある場所!って思うのか、気分が乗っている日には、親より先にどんどん歩いていきます。

薬王院までは、いくつかの階段はあるものの、ほぼ平坦な舗装道路。
薬王院の手前で手を清めて、そして休憩。
薬王院の手前には、子どもにとって幾つかプチイベントがあります。仁王門で仁王様を見て、手を清めて、天狗様を見て、などなど。子どもは一気に気分転換です。天狗様の近くに、見晴らしがいい場所があるので、我が家はいつもそこで休憩。

天狗様を後にして、少しだけ階段を上ったら、薬王院です。常香炉でお清めをしてお参りをします。
少し歩くと奥の院。霧が出ている日には、特に厳かな雰囲気があります。

奥の院から頂上までは、プチ・トレッキング
奥の院までは、トレッキングというよりは神社のお参りです。
奥の院を過ぎるとは、一気に山歩きの雰囲気になります。季節ごとに違う景色が広がります。ほぼ林の中のルートなので、直射日光が当たることが少なく、晴れた日にも歩きやすいルートです。
特に思い出に残っているのは、雨が降った後に、山全体が霧で覆われていた日。白い霧と鮮やかな緑の美しいコントラストを楽しめる贅沢な空間でした。

薬王院から頂上までは、全体のルートの約3分の1。子どもが「つかれたー」と言うことがあっても、「あとちょっと!」と言いながら何とか歩かせます。
多くの山では「あとちょっと」と言いながら、実は全然「あとちょっと」じゃないことがありますが、高尾山ではそんなことはありません。ちょっと頑張らせて、頂上で「頑張ったねー」と心から喜びあうのが、山歩きを好きになるために大事な気がしてます。

頂上でお弁当を食べたら下山。2歳半くらいまでは、復路はベビーキャリーでお昼寝をしていました。
高尾山は子どもと歩くのにとってもおすすめです。有名すぎるし、観光地っぽいなぁ!という理由で敬遠していたら、ぜひ一度足を運んでください。確かに神社のお山ですが、自然が豊かで、ルートを通して子どもが楽しめる要素が詰まっています。